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第8回サイエンスカフェ「聞いてみよう!食品中の放射性セシウムとシーベルト」開催報告

掲載日: 2014年8月14日

食品中の放射性セシウムとシーベルト

暑い中ご参加くださりありがとうございました。

7月29日、第8回サイエンスカフェ「聞いてみよう!食品中の放射性セシウムとシーベルト」を開催しました。

関崎勉センター長の挨拶に始まり、細野ひろみ准教授のファシリテーションのもと、福島県で放射性物質の調査を続けている田野井准教授に、福島県の農産物の検査や放射性物質による被ばくの考え方などについて話題提供していただきました。終盤には細野准教授の調査研究結果を紹介し、風評被害について参加者の皆さんと考えました。

夏休み期間ということもあってか、幅広い年齢層と職業の方々にご参加いただきました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

●配布資料(PDF)

※以下、記載がない場合の発言は田野井氏
※質疑応答は一部抜粋

ベクレルは放射能の単位

  • ベクレルは放射能を表す単位で、1ベクレルは1秒間に1回壊変することを意味しています。壊変は原子核が壊れて変わるということです。
  • この世界を構成している物質を細かくしていくと、原子という単位になります。炭素や水素などです。原子は、原子核と軌道電子という二つからできています。
  • 原子核をパチンコ玉くらいの大きさとして、それを東京ドームのセカンドベースに置くと、軌道電子はドームの大きさほどの円周上を回っています。
  • 壊変するときに放射線が出ますが、何本の放射線が出るかは放射性物質の種類によって異なります。1本も出ない時もあります。

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細野

同じ放射性物質で、ある1秒間では1本出たとしても、次の1秒間では10本出るということもあるのですか?

田野井

1回の崩壊で放射線がに何本出るかは崩壊ごとに異なりますが、最終的には、放射性物質ごとに何本の放射線が出るかは確率として平均の値があります。

シーベルト・放射線被ばくについて

  • 被ばくには、「被爆」と「被曝」という漢字があります。「被爆」は原子爆弾を被弾することで、今回の被ばくには、この漢字ではなく「被曝」を当てはめます。こちらは常用漢字ではないので、教科書的には「被ばく」と書き表します。
  • 放射線が人体に当たったときに与える健康影響(リスク)を数値化しようとしたのはシーベルトさんです。その功績が讃えられて、被ばくの単位はシーベルトになりました。
  • シーベルトを説明する前にグレイという単位をお話する必要があります。1kgの牛乳パックがあるとして、それに放射線が当たると段々と温かくなってきます。その具合をカロリーやジュールで表します。1kgの牛乳パックが1ジュール温まるために吸収する放射線を1グレイと言います。ここまでは人体影響と関係がありません。
  • ガンマ線とベータ線という種類の放射線が当たった場合には、1グレイは1シーベルトと考えます。
  • 報道で、原発作業員の方が長靴を履くのを忘れて、皮膚を4シーベルト被ばくしたということがありました。その作業員の方は病院で検査をして、その日のうちに退院しましたが、一方で4シーベルトは半数の人が亡くなってしまう量とも言われています。これは、皮膚だけに浴びるか全身浴びるかという違いがあります。シーベルトは重量で割り算をした濃度です。50kgの人が全身に4シーベルト浴びるのと、皮膚の一部のせいぜい1、2gが4シーベルトを浴びるのは、受けた放射線の総量が大きく異なることがわかると思います。同じ4シーベルトでも、全身に浴びるか局所的に浴びるかで健康影響は異なるのです。
細野

塩酸が全身にかかったら大変なことになるけれど、指先に少し付くくらいなら大丈夫というのと、同じようなイメージでしょうか?

田野井

それは良い例えだと思います。

外部被ばくを計算しよう

  • 外部被ばくも内部被ばくも、シーベルトで表します。
  • 外部被ばくを計算してみましょう。例えば、一時間当たり0.1マイクロシーベルトの部屋で生活するとどのくらい被ばくするでしょうか?一日生活すると、0.1(マイクロシーベルト/時間)×24(時間)=2.4(マイクロシーベルト)で、一年生活すると、2.4(マイクロシーベルト/日)×365(日)=876(マイクロシーベルト)になります。
細野

一時間当たり0.1マイクロシーベルトというのは、高い値なのですか?

田野井

日本の元々の平均値は、0.1マイクロシーベルトよりも少し低いくらいかと思います。ヨーロッパでは石造りの家があるので、日本の2倍3倍になる場所も多いです。

参加者

なぜ石造りでは高くなるのですか?

田野井

石の中には天然の放射性物質が含まれている場合があるためです。

内部被ばくを計算しよう

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参加者と一緒に計算をする細野さん

  • 次に内部被ばくを計算してみましょう。例えば、1kg当たり100ベクレルの放射性セシウムを含むお肉を200g食べた場合、内部被ばくはどのくらいになるでしょうか?体内に入る放射性セシウムは、 100(ベクレル/kg)×0.2(kg)=20(ベクレル)ですが、これはどのくらいのシーベルトに相当するのか、お話します。
  • 放射性物質を含んだものを食べると、その放射性物質が体外に出て行くまで被ばくが続きます。そうした被ばくを、食べた瞬間に全て被ばくすると考えまして、その被ばく線量を預託線量と言います。
  • この預託線量に基づいて、何ベクレル食べたら何シーベルトの内部被ばくがあるかを換算する係数があります。例えば、セシウム134は0.019(マイクロシーベルト/ベクレル)、セシウム137は0.013(マイクロシーベルト/ベクレル)です。
  • 先ほどの例で、お肉に含まれる放射性セシウムが全てセシウム134だとして計算してみましょう。20(ベクレル)×0.019(マイクロシーベルト/ベクレル)=0.38(マイクロシーベルト)です。
  • さらに、このお肉200gを一年間毎日食べると、0.38(マイクロシーベルト/日)×365(日)=138.7(マイクロシーベルト)になります。これがどの程度の値なのか、自然放射線による被ばく量と比較してみましょう。

日本人の自然被ばく量は?

  • 自然環境には元々放射性物質が存在していて、私たちは被ばくしています。食べることによる内部被ばくは、日本人はポロニウム210、鉛210、カリウム40によるものが多く、合わせて約1,000マイクロシーベルトを被ばくしています。ポロニウムは魚の内臓に多く含まれます。日本人は魚をよく食べるので、ポロニウムによる被ばくがとても多くなっています。また、空気を吸うことによる内部被ばくもあり、ラドンやトロンなどから、合わせて約500マイクロシーベルトを被ばくしています。その他に、外部被ばくとして宇宙線や大地から約600マイクロシーベルトの被ばくがあります。
  • これら全てを合計すると、自然界から、一年間に約2,100マイクロシーベルトを被ばくしています。

食品の暫定規制値

  • 2011年3月11日の事故一週間後に、食品に暫定規制値が設定されました。その際には、自然界からの被ばくが年間2,100マイクロシーベルトあること等が勘案され、事故で汚染された水や食品からの内部被ばくは年間5,000マイクロシーベルト以下になるように抑えよう、ということになりました。
  • 5,000マイクロシーベルトを食品5カテゴリー(水、牛乳・乳製品、野菜、穀類、肉・卵・魚・その他)に1,000マイクロシーベルトずつ配分し、カテゴリーごとに暫定規制値を設定しました。
細野

元々食べることによる内部被ばくが1,000マイクロシーベルトあったことを考えると、事故由来の内部被ばくが5,000マイクロシーベルトというのはとても大きい値であるように感じます。

田野井

事故の一週間後は、まだこれから爆発する可能性もあるという状況でした。この値は、緩くしすぎると健康影響が出てしまうけれど、厳しくしすぎると食べるものがなくなってしまうという非常時のものと考えてもらえればと思います。

  • こうして決められた暫定規制値をもとに、福島県では農産物の検査を行いました。2011年3月は約20%が暫定規制値を超えました。暫定規制値を超えるものは徐々に減っていき、2012年3月では約5%でした。
  • 作物別では、魚やきのこ、果物で暫定規制値を超えるものが出ていました。米や野菜ではあまり出ませんでした。
  • 暫定規制値を超えた場合は、内閣総理大臣により、市町村単位でその作物の出荷制限の要請が出されました。
  • 2011年に行われたお米(玄米)の本調査では、ほとんどが未検出あるいは1kg当たり100ベクレル以下でした。この結果を受けて、福島県は2011年10月に、福島県産米の安全宣言を出しました。ところが、その一ヶ月後に暫定規制値を超える630ベクレルの玄米が見つかったため、緊急的に「出そうな地域」で調査を行いました。この調査では、県職員が全ての農家を回って集めたサンプルが全て計測されました(全戸検査)。
  • 緊急調査では、「出そうな地域」を重点的に調査したこともあり、検出割合が高くなりました。お米は平均的にはあまり検出されないのですが、一部地域ではそうでもないということが分かりました。緊急調査では約5%が暫定規制値を超えましたが、翌年では1kg当たり100ベクレル以下のものがほとんどとなりました。
細野

最初の本調査ではどのくらい計測したのですか?

田野井

数は覚えていませんが、福島県内をまんべんなく、かなりの数をやったと思います。

細野

緊急調査で暫定規制値を超えたお米が生産された地域では出荷停止になったのですか?

田野井

そうした地域では作付けが禁止になり、田んぼに苗を植えることも禁止されました。

暫定規制値から新基準値へ

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  • 2012年4月からは新基準値になりました。それまでの調査から、それほど汚染度合いが高くなかったこと、また、暫定規制値は緊急時の値なので平常時の値に移行しようという動きがあったためです。
  • 新基準値について、厚生労働省のホームページには、次のような記載がありました。「暫定規制値を下回っている食品は、健康への影響は一般的に評価され、安全性は確保されています。しかし、より一層、食品の安全と安心を確保するために、事故後の緊急的名対応としてではなく、長期的な観点から新たな基準値を設定しました。」
  • 2011年の調査では、宮城県や福島県でも、元々自然界にあるカリウム40による内部被ばくの方が大きく、放射性セシウムによる被ばくは相対的には非常に少なかったという結果でした。厚生労働省は、こうした結果から、暫定規制値でも安全性は確保されていると記載したと思われます。
  • 暫定規制値では、事故で汚染された水や食品からの内部被ばくを年間5,000マイクロシーベルト以下に抑えようということでしたが、新基準値では1/5の1,000マイクロシーベルトになりました。農産物を生産する側からすると、1/5になるというのは非常に厳しい制約です。

海外の基準はどうなっているか

  • EUの基準値は1kg当たり1,250ベクレルで、現在は一部500ベクレルとなっています。国際基準であるCodexは1,000ベクレルで、チェルノブイリ事故で最も被害を受けた国であるベラルーシの基準値は、事故後は3,700ベクレルで、現在は500ベクレルです。こうした海外の基準値に比べると日本の基準値は厳しく設定されています。
参加者

EUや国際基準という記述を見ると、世界全体がその値で規制されているように感じられてしまいますが、そうではない値で規制している国はあります。

細野

日本も事故以前は、輸入規制をする際に、国際基準の値を採用していたわけではありません。例えばお肉に関しては370ベクレルで規制をしていました。

参加者

事故以前は放射性セシウムを1kg当たり1ベクレル以下しか含まない野菜を生産できていました。日本の基準値は厳しいということだけではなく、事故以前は汚染されていなかったという事実を知る必要があると思います。

田野井

事故以前は汚染されていなかったというのはその通りです。ただ、これはあくまでも基準の話であって、現在も実際の計測データでは1kg当たり0~100ベクレルの農産物がほとんどです。

基準値が1/5に下がって現場はどうなったか

  • 低濃度まで測定する必要が出てきたため、測定時間が増えました。倍の低濃度を測定しようとすると、測定時間は倍以上必要になります。そうすると、測定するサンプル数を減らすか、測定機器を増やさなければならなくなりました。
  • 「安心」のために社会的コストをどこまでかけるか?という問いについては、答えはないと思います。気にされる方は全部を測定して欲しいと思われるでしょうし、そうではない方はその代わりにもっと安く流通して欲しいと思われるでしょう。
  • お米の全袋約1,200万袋を検査したところ、新基準値である1kg当たり100ベクレルを超えたのは2013年では71袋でした。このお米が生産された地域は出荷停止になり、作付け禁止となったところもありました。2014年は28袋が100ベクレルを超えましたが、このうち27袋は南相馬市での実証試験であり、1袋は機械の汚染でした。

これから考えたいこと

  • 風評被害とは、実害がないのにうわさで被害が出てしまうことです。
  • 原発事故から3年経ち、事故については大分風化してきたと感じます。私がいる教育機関の働きによって風評被害は防げるのか、風化を防いで良い社会を作っていけるのかについて考えていきたいと思います。

細野さんの研究結果から

  • 細野さんは平成24年度から、全国の消費者が食品を選ぶ際に、特に放射性物質についてどのようなことを意識しているのか調査しています。
  • その調査結果によると、政府や食品事業者を信頼していると回答した人の割合は、年々増加傾向にあります。
  • また、被災地を応援するために福島県や関東・東北の農産物を積極的に買いたいと答えた人も増加しており、福島県については、55%、関 東・東北については60%近くに達していました。一方で、放射性物質のリスクや管理についての知識や、被災地の食品に対する価格評価は改善がみられず、 検査をして放射性物質が未検出であっても約15%の回答者は「買いたくない(0円)」と答えていました。そして、原発事故 現場からできるだけ遠いところの食品を選ぶという回答も5割を超えていました。 応援のためには買いたいけれど、普段は避けておこう、ということかもしれません。

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田野井

細野さんはこの結果を見てどのように感じましたか?

細野

先ほど田野井さんが言ったように、風化してしまっていると感じました。アンケート調査の最後には自由回答欄を設けていて、震災・復興・放射性物質について意見があれば自由に書いてもらっています。この設問に無回答の人は、平成25年はわずか10%ほどでしたが、平成26年は40%以上もいました。今は関心が薄れているように感じます。

自分だったらどうしますか?

  • 自分が福島県の農家だったらお米を作りますか?また、首都圏のお米屋だったら福島県産のお米を販売しますか?
細野

ポストイットに書いてもらった意見を見ると、お米を作る、売るという意見がほとんどのようです。意見の中身は、「売る時には数値と検出限界を公表する」「買わないという選択肢と同じように買うという選択肢があった方が良い」「自分も福島県産の米を買っているので」というものがあります。その他に何かご意見はありますか?

参加者

私は、検査されて数値が公表されている福島県産の米と、数値が公表されていない北茨城県産のものがあったとしたら、福島県産のものを選びます。

田野井

福島県以外でも抜き取り検査はされていますが、福島県では全袋検査されているので、食べるものが確実に検査されているという安心感はあると思います。

最近のニュースから

  • 今年7月のニュースで、昨年、東京電力福島第一原発で実施したがれき処理によって舞った粉じんに含まれる放射性物質が20km離れた南相馬市の水田を汚染した可能性があり、そこで収穫されたお米が基準値を超えたというものがありました。
  • これに関連した新聞記事を読んだら、飛散した放射性物質が稲穂に付着して、その結果、南相馬市で汚染したお米がたくさん収穫されてしまったという印象を持ったかもしれません。実際は、そうしたお米が収穫されたのは南相馬市の中でも局所的でした。新聞記事に掲載されていた穂の写真も通常の水田ではなく試験ほ場で生産されたお米のものでした。
  • がれき処理をすることで放射性物質が飛散して水田を汚染する可能性があるなら、対策をとる必要があると思います。しかし、「南相馬市で」という記述を見ると、どうしても南相馬市一帯が汚染してしまったという印象が残ります。汚染された穂が作出された場所の細かい情報があるのに、敢えて「南相馬市」と情報に落として報道したのだろうと疑問に思います。
  • 試験ほ場のお米は放射性物質の値に関係なく食べることはありません。その他の場所ではお米は全袋検査をしていて、もし基準値を超えるものが見つかったら出荷制限がかかります。今回の新聞報道は全て正しい情報が記載されています。一方で、新聞報道は良い意味でも悪い意味でも、記者が意図するように話をフォーカスしたりぼかしたりするので、できるだけ一次情報にあたることが大切だと感じます。
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終盤は活発な議論の時間となりました

参加者

新聞記者はある程度、「こういう書き方をすればこういう風評被害が出てしまう」ということが分かっていると思います。

田野井

汚染したお米が出ていない地域の人にとっては確実に風評被害ですが、がれき処理によって汚染の可能性があることを社会に訴えかけて対策がとられる方向に動くのであれば、結果として地域の役に立つかもしれない、という考え方もあるかもしれません。

参加者

がれき処理によって放射性物質が大気中に舞ったので、住民にとっての影響はお米だけではないと思います。その事実をまず住民説明会で話すべきです。

田野井

本日は農作物の話に限定していますが、大気中の濃度についての研究も行われています。情報公開の仕方としては、農産物は農林水産省が説明しますが、環境については別のところになりますし、複雑になっていると感じます。(編注:イネの件においては、今年の2月に南相馬市で説明会を開いています。)

参加者

情報公開については、横串が通っておらず、国民側にあまり歩み寄れていないと思います。そのことについて、現場の研究者としてはどのように思いますか?

田野井

個人的には生データが見たいと思います。私が計測しているものであれば生データを見せられますが、例えば東京電力の発表では一部の数値だけしか出てきません。

参加者

例のような新聞記事が出た時には、それに対して、先生のような立場にある人が寄稿して欲しいと思います。国民の中には同意する人もいるかもしれません。戦わないに越したことはないけれど、今の状況のままだと一部の地域の人が押さえつけられたままのようになっていると感じます。

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カフェで好みの飲み物を注文し参加しました

田野井

がれき処理によって空間線量が上がったことは、周辺住民の方は知ることはなかったのですか?

参加者

モニタリングポストの周辺住民の方は知っていましたが、政府からの公式見解は出ていなかったと思います。政府側は、データを得ても、その原因が明らかになってから発表したいと考えると思います。しかし、市民レベルでデータから物事を判断したい人がいるのだから、まずデータを出して欲しいと思います。その上で、議論するのが大切だと思います。

お詫びと訂正

    当初掲載しておりました開催報告の中に、調査会社から報告された成績の読み取りミスによる誤りがありました。ここに訂正してお詫び申し上げます。なお、訂正点は以下のとおりで、上記の開催報告は、既に訂正済みです。

    【細野さんの研究結果から】の部分で、

    [訂正前]

    • 細野さんは平成24年度から、全国の消費者が食品を選ぶ際に、特に放射性物質についてどのようなことを意識しているのか調査しています。
    • その調査結果によると、平成24年は、政府や食品事業者を信頼していると回答した人の割合が少なかったけれど平成26年ではかなり増えていました。
    • また、被災地を応援するために東北の農産物を積極的に買いたいと答えた人が、平成25年では50%を超えていましたが、平成26年では35%くらいにまで下がっていました。買って応援しようという意識が非常に低下していると感じました。

    [訂正後]

    • 細野さんは平成24年度から、全国の消費者が食品を選ぶ際に、特に放射性物質についてどのようなことを意識しているのか調査しています。
    • その調査結果によると、政府や食品事業者を信頼していると回答した人の割合は、年々増加傾向にあります。
    • また、被災地を応援するために福島県や関東・東北の農産物を積極的に買いたいと答えた人も増加しており、福島県については、55%、関 東・東北については60%近くに達していました。一方で、放射性物質のリスクや管理についての知識や、被災地の食品に対する価格評価は改善がみられず、 検査をして放射性物質が未検出であっても約15%の回答者は「買いたくない(0円)」と答えていました。そして、原発事故 現場からできるだけ遠いところの食品を選ぶという回答も5割を超えていました。 応援のためには買いたいけれど、普段は避けておこう、ということかもしれません。
    • このページはJRA畜産事業の助成を受けて作成されました。
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