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お知らせ

タイ国チェンマイ大学、カセタート大学との学術交流

掲載日: 2010年9月9日

日時 平成22年8月29日(日)~9月1日(水)
場所 タイ 
目的 「アジアにおける食の安全に関する教育研究を推進するための学術交流」
訪問者
  • 局 博一教授
  • 熊谷 進特任教授
  • 杉浦 勝明特任教授
チェンマイ大学獣医学部対応者
  • Lertrak Srikitjakarn博士(Dean)
  • Prapas Patchanee博士(Director in VPHCAP)
  • Duangporn Pichpol博士(Deputy Director in VPHCAP)
  • Nattakarn Awaiwanont博士 ほか
カセタート大学獣医学部対応者
  • Thavajchai Sakpuaram博士(Dean)
  • Suwicha Kasemsuwan博士
  • Phitsanu Tulayakul博士
  • Prapeuk Tangmunkhong博士
  • S. Poapolathep博士 ほか

チェンマイ大学では、2004年頃よりアジア地域の獣医公衆衛生センター設立構想のもとに活動を行ってきたが、2007年にドイツ・ベルリン自由大学の協力を得て、Veterinary Public Health Centre for Asia Pasific (VPHCAP)を設立した。同センターでは、南アジア地域およびタイを中心に多くの国から大学院生(主に修士課程)を受け入れ、ベルリン自由大学にて獣医公衆衛生専門分野の教員に一定期間の研究指導を仰ぎ、その後チェンマイ大学および各学生の本国での実地研修などを経て学位を賦与する制度を設立し、着実に成果を挙げつつある。同センターは人獣共通感染症および食の安全をテーマに教育、研究を行っており、サルモネラ、ビブリオ、大腸菌、カンピロバクターの汚染状況やリスク評価に関するテーマが多い。同センターの財政的基盤は学生の授業料が約203万バーツ、タイ政府からの援助が約310万バーツなどである。 カセタート大学はすでに本学農学生命科学研究科との間で学術交流協定が締結されており、獣医学分野では本学への留学生の受け入れも含めて以前から非常に活発な人的交流が進められている。Department of Veterinary Public Health and Diagnostic Servicesのメンバーを中心に疫学分野においてこれまで以上の力を注ぐ方向で協力体制が敷かれている。同大学では、これまでロンドン大学、マッセイ大学、東京大学などに学生も含めて多くの人材を派遣するとともに、それらの大学から獣医公衆衛生学および獣医疫学の専門家を数多く招聘して教育研究面での充実を図っている。同大学ではすでに大規模な動物病院を2つのキャンパスに有しているが、現在、さらに新しい動物病院の建設に入っており、それらの施設の充実度および職員スタッフの多さと仕事への情熱には目をみはるものがある。図書館や教育施設は極めて開放的かつ充実しており、教育環境面では参考になる点が多い。 今後は両大学との間で食の安全に関連した公衆衛生学や疫学分野での教育研究交流をさらに積極的に進めるための協力体制を整える方向で努力することが確認された。

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